学生向けクレジットカードで買った商品は返品キャンセルできる?キャンセル方法や注意点を徹底解説!

い、伊藤さん…ハアハア

みき

伊藤さん

ど、どうしたのみきちゃん。その大きな荷物は・・・?
この前、ビックカメラで電子レンジを買ったんですけど、友達がいらない電子レンジをくれるってことになったんで、返品しようかと・・・

みき

伊藤さん

う〜ん、、、それは返品してもらえるか、ちょっと怪しいけどな、、、ちなみに支払いは?
もちろん、現金ですよ?

みき

伊藤さん

相変わらず、損をするような買い物をしてるね(苦笑)

ところで、みきちゃん、クレジットカードで購入した商品の返品方法って知ってる?

知りませんよ?これまで、そんな経験ないですから!

みき

伊藤さん

そうか〜じゃあ、今後のために返品方法や注意点について教えてあげよう♪

「クレジットカードで買った商品でも返品できるの?」

「カード払いをした商品の返品と、返金の流れを知りたい。。。」

こんにちは!FPの伊藤です。

クレジットカードでお買い物をして、万が一、返品することになった場合、本当に返品してもらうことはできるのか?支払う予定のお金はどうなるのか?なども気になりますよね。

基本的にお買い物をしたときには、一度お金を払って決済した時点で売買契約が成立したことになり、返品(キャンセル)はできないのが一般的です。

ただし、特定の場合に関しては返品ができることもあります。

(もちろん、返金もしてもらえるので安心を♪)

そこで、このページではクレジットカードで買った商品を返品する場合の流れや、注意点、返金方法について解説しますね!クレジットカード初心者の方はぜひ読んでおくことをオススメしますよ!

商品の返品はクレジットカードも現金払いも変わらない

まず、大前提として知っておいて欲しいのが「商品の返品可否には、現金払いもクレジットカード払いも関係ない」ということです。

現金払いだと返品してもらえるけど、カード払いだと返品してもらえない・・・ということはあり得ませんので、安心してください♪

ただ、カード払いと現金払いとでは「返金方法」が異なります。

具体的には次の通りです。

  • 現金払い
    商品を返品すると、その場で現金で返金される
  • クレジットカード払い
    商品返品後、返金額はカード支払い予定分から引かれる

このようにクレジットカード払いをしたときの返金は現金ではなく、翌月以降のカード支払額から差し引かれることになります。

というのも、お店はカード決済があるとカード会社に手数料を支払っており、現金で返金をすると手数料は戻ってきませんが、カード会社に返金をすると手数料が戻ってくる仕組みになっているからです。

クレジットカードを使うときには、どのように返金されるかは知っておいてくださいね。

100%返品してもらえるわけではないので要注意!

ここで1つ気をつけて欲しいのが「返品依頼をしても、必ず返品してもらえるわけではない」ということ。

というのも、返品のルールはお店ごとで異なります。また、買った商品によっては、そもそもお店側が返品を受け付けない商品もあるんです(これは実際の店舗だけでなく、ネットショップでも同じことが言えます)。

具体的な例として、いくつかの商品を紹介します。

食料品

  • 基本的には返品不可
  • 未開封のものであれば、お店によっては返品か
  • ただし、異物が混入していたり、賞味・消費期限が切れていたりするものは未開封での不可

食品は返品をしてもらえる可能性は低いです。ただし、未開封のものや、開封後、明らかに腐っていたもの、食べられない状態のものについてはお店と交渉することはできます。

衣服・靴

  • サイズ違いは返品ではなく交換してもらえることがある
  • 返品してもらうには購入時のタグが必要となる
  • ボタンが外れていたり、破れていたり、汚れているものは返品してもらえる
  • 何度か着ている・履いているものは返品が断られることも
  • ネットショッピングで「イメージと違った・・・」という場合は返品できないこともある

衣服や靴などはサイズ違いによる返品が多いはず。

この場合、返品ではなく交換をしてもらえる可能性が高いのでお店に確認をしてください。

ただし、何度でも着ていると返品を断られることも多いので気をつけてください。

電化製品

  • 基本的には一度でも通電(=使用)すると返品してもらえない
  • 初期不良の場合は返品してもらえる
  • 初期不良でも購入してから1ヶ月以上経っていると返品ではなく、修理扱いになることも
  • サイズ間違いで、家に収まらない、、などの理由では返品が断られる
  • 消耗品(電池・電球・クリーナー)などは使用すると返品不可

電化製品の場合、初期不良(はじめから壊れていた・使えない)の場合は、返品ができます。

ただし、一度でも使用して故障した場合などでは、返品ではなく修理となることが大半です。

保証期間内であれば、無料で交換をしてもらえますが、保証が付いていない場合は、自腹で修理費を支払うことも・・・

家具

  • 最初から傷が付いていたり、壊れていたりする場合は返品できる
  • 組み立て式の場合、組み立て途中や、組み立て後は返品してもらえない(不良品を除く)
  • サイズ違いによる返品は断られる
  • ネットショッピングで届いた商品がイメージと違っても返品はしてもらえない

家具も最初から傷が付いていたり、壊れていたりした場合には、返品ができます。

ただし、組み立てている途中や、設置している途中で傷が付いたり、壊れたりした場合は返品不可です。

このように購入した商品によって、返品してもらえるか?という条件は異なります。

また、返品をしてもらえる商品であっても、お店によっては、

  • 購入から◯日以内の商品に限る
  • 購入時の領収書(レシート)が必要
  • (洋服や靴の場合)商品のタグが必要
  • セール品は返品不可
など、返品をしてもらうための条件が決められていることもあります。

ですので、クレジットカードで支払った商品を返品したい場合には、まずお店に連絡をして、「その商品が返品できるのか?」「返品してもらうための条件・必要なものはなんなのか?」を確認するようにしてくださいね。

余談:クーリングオフって使えないの?

購入した商品やサービスを返品したいときに「クーリングオフ」という制度があるのを知っていますか?

よく「購入した商品・サービスは何でもクーリングオフができる」と思っている方もいますが、、、これは大間違い!

クーリングオフとは
クーリングオフというのは、簡単に言えば「訪問販売や電話勧誘販売などの、主に不意打ち性の高い取引に対して、一定期間内であれば、契約解除ができる制度」のこと。

つまり、強引に商品を買わされた時にはクーリングオフを使えますが、普通のお店やネットサイトでお買い物をしたときにはクーリングオフは使えません。

具体的にクーリングオフで契約解除できる取引内容・期間は次の通りです。

参考サイト:「柏市役所

このように「返品=クーリングオフが使える」というわけではなく、先ほどもお伝えしたように商品やお店の対応によっては返品してもらえないケースがあることを知っておいてくださいね。

買った商品って、なんでも返品できるわけじゃないんですね〜

みき

伊藤さん

そうなんだよ。現金でもカード払いでも、条件を満たしていないと返品してもらえないんだ。
確かに、、、一度着た洋服が返品できちゃうと、洋服を買う必要なくなりますもんね。買って、返してを繰り返せば良いわけですからね。

みき

伊藤さん

凄いこと考えるね・・・でも、そういうこと。

なんでも返品できるわけではないってことは知っておいてね。

この章のまとめ
  • カード払いだからと言って返品できないということはない
  • 現金払いとカード払いでは、返品方法は同じだが、返金方法は異なる
  • 商品によっては返品できるものと、できないものがあるから要注意
  • 返品を受け付けるためのルールはお店ごとに異なる
  • クーリングオフでは「不意打ち性の高い取引」しか契約解除ができない

クレジットカードで買った商品を返品・キャンセルするときの流れ

では、ここからはクレジットカードで買った商品を返品・キャンセルするまでの流れを紹介します。

具体的には次の5ステップになります。

STEP.1
商品を買ったお店に返品の問い合わせ
STEP.2
商品の返品(返送)をする
STEP.3
お店がクレジットカード会社に連絡
STEP.4
カード会社が支払い取り消し・返金処理を行う
STEP.5
返品・キャンセル完了

それぞれの流れのなかでの注意点もあわせて簡単に解説していきますね♪

商品を買ったお店に返品の問い合わせ

まずは商品を買ったお店に返品できるかを問い合わせてください。

先ほどもお伝えしたように、商品によって返品できるか、できないかは異なります。

また、お店によっては返品を受け付けてもらうための条件もあるので、そこも確認が必要です。

このときに注意したいのが「購入時のレシート・領収書などが残っているどうか?」ということ。

クレジットカードで購入した場合は、クレジットカードの利用明細とレシートの両方が発行されます。

ほぼ全てのお店でこれらの書類が必要となることを覚えておいてください。

ちなみに、クレジットカードの利用明細とレシートが必要な理由としては、クレジットカードを使った返品詐欺を防止するためでもあります。

ですので、クレジットカードで商品を購入したときでも、必ずクレジットカードの利用明細とレシートをしばらく残して、大切に保管しておくようにしてくださいね。

商品の返品(返送)をする

お店側が商品の返品を認めてくれたら、そのまま商品の返品手続きをしてください。

まだ商品が到着していない場合は返品ではなくキャンセル処理がされますが、直接お店で購入していた場合や、すでに手元に商品がある場合は、次のいずれかの方法で返金をしてください。

返品方法
  • 直接お店に商品を持っていく
  • お店に商品を送る

のいずれかになります。

ちなみに、お店に商品を送る場合の送料はお店負担になることもあれば、キミたちが負担しなければいけないこともあるのを知っておいてください。

そのため、郵送で返品しようと考えているのであれば、事前に着払い(お店負担)で良いのかを確認してから、発送することが大切ですよ。

お店がクレジットカード会社に連絡

お店に返品されたら、今後はお店からクレジットカード会社に連絡がされます。

ここで注意して欲しいのが「キミたちからカード会社には連絡しても意味がない」ということ。

というのも、キミたちからカード会社に連絡をしたとしても、カード会社は本当に返品・キャンセルを受け付けてもらえたかを判断することができませんからね。

そのため、クレジットカード会社に連絡しても「お店に連絡してください」としか返答されません。。。

お店側からカード会社に連絡をしなければ、返品・キャンセル扱いにはなりませんので、返品が完了したら、キミたちはお店側が手続きを進めてくれるのを待つことになるのを知っておいてください。

カード会社が支払い取り消し・返金処理を行う

お店から連絡があった時点でカード会社が支払いの取り消しor返金処理を行ないます。

まず、まだ支払いが済んでいない(=銀行口座からお金が引き落とされていない)場合は、支払い取り消しの処理がされます。

このとき、返品の連絡が遅れたり、お店側からカード会社への連絡が遅れたりすると、支払い処理が進んでしまい、一度お金を支払わなければいけないケースもあることを知っておいてください。

ただし、一度お金を支払ったとしても安心してください。

この場合はカード会社が返金処理を行ってくれます。

基本的に返金処理をする場合、翌月か翌々月のカード支払額から差し引かれることになります。

例えば、30,000円の商品の返金処理をしてもらったとして、翌月のカード支払額が50,000円あったとすると、

50,000円(カード支払額)―30,000円(返金額)=20,000円

この金額が翌月のカード払いで支払う(=引き落とされる)金額となります。

ちなみに、カード支払額よりも返金額の方が大きかった場合は、どうなるのか?

その場合は、差分を現金で返金してもらえます。

このときにはカード会社から郵送で振込先の銀行口座情報を確認され、1〜2ヶ月後に返金される流れになるんですよ。

返品・キャンセル完了

返金日の確認や、お店側、クレジットカード会社のキャンセル処理を終えると返品キャンセルは完了です。

ちなみに、完了時には、返品伝票に名前や住所などの個人情報を記入しなくてはいけない場合もあります。

これは、万が一販売時にはなかった故障が発生した場合の状況確認などをするため。

返品された商品は、再度店頭に並んで他のお客さんに買われていきます。

そのお客さんが故障などを理由にキャンセルをした場合、商品に欠陥があるのか、それとも前の持ち主である自分(返品キャンセル希望者)なのかという責任の所在を明確にする必要があるんですね。

商品は返品したからと言っても、ノータッチにならない場合もあることを覚えておきましょう。

カード払いの場合って、返金ではなく、カード利用額から差し引かれるんですね。

みき

伊藤さん

そういう対応するカード会社がほとんどだね。

銀行振込で返金をすると、カード会社が手数料を支払うことになるしね。

なんか損した気になりますね・・・

みき

伊藤さん

まぁ、実際はカードの支払額から差し引かれるから、損をしているわけじゃないんだけどね〜

カード払いした商品の返品・キャンセルを行う場合の3つの注意点

ここでカード払いをした商品・サービスをキャンセルするときに、よくある質問・注意点についても解説をしておきますね。

具体的には次の3つです。

返送料や返金額はお店によって異なる

商品の返品にかかる返送料や返金額によって異なります。

返送料はお店側が負担してくれるところもあれば、自分で支払わなければいけないケースもあるため、前もってお店に確認することを忘れずに!

返金に時間がかかることがある

カード払いでは、キミたちからお店に、そして、お店からカード会社に返金の手続きを依頼することになるため、返金処理がされるまでに時間がかかることも。

カード支払額から差し引かれるのが翌月ではなく、翌々月になることもあるのを知っておいてください。

返品キャンセルを行うことでポイントもマイナスされる

商品の購入で貯まったポイントは、返品・キャンセルをすると取り消されます。

ちなみに、ポイントで商品を購入した場合は、使ったポイントは戻ってくるので安心してくださいね。

商品・サービスの返品・キャンセルをするときにはこれらに気をつけてください。

ちなみに、商品の購入で貯めたポイントを使ってしまった場合はどうなるのか?

例えば、楽天市場では、マイナス表記といって使った分のポイントがマイナスで表記されます。

ポイントがマイナスなため、ポイントで他の商品を購入することはできません。

また、他の商品やサービスを買ってポイントが貯まっても、マイナス分の補填が優先的に行なわれます。

例えば、10万円の商品を購入して1%の還元率で1,000ポイント貯まったとします。

1,000ポイント貯まるまでのポイント残高は54ポイントでした。

1,000ポイントを使ったあとに、10万円の商品を返品キャンセルしました。

ポイント残高は54ポイント-1,000ポイントになるため、-946ポイントになります。

その後、還元率2%の商品を5,000円分購入しました。

本来ポイントは100ポイント付与されるはずですが、-946ポイントに100ポイント加算されて、-846ポイントとなり、ポイントを借金している状態になるということです。

ポイントを使って商品を購入して、返品キャンセルをした場合、ポイント残高によっては「ポイント借金」ならぬ「借ポイント」の状態になることを覚えておいてくださいね。

楽天市場の返品キャンセル方法を紹介

最後に、大手ネットショップモールの「楽天市場」で返品・キャンセルする方法を紹介します。

楽天市場で返品・キャンセルをする場合、まだ商品が届いていない(発送されていない)ケースと、手元に届いた後のケースとでは手順も異なるため注意してください。

まずは商品が届いていない場合のキャンセル方法について。

基本的に楽天市場では注文から30分以内であれば、自分で購入履歴からキャンセル手続きができます。

具体的には次の通りです。

STEP.1
購入履歴を開く
STEP.2
注文詳細の表示を開く
STEP.3
「注文商品をキャンセルする」をクリックする
STEP.4
ユーザーIDとパスワードを入力し「ログイン」をクリックする
STEP.5
チェックボックスにチェックを入れ「選択した商品をキャンセルする」をクリックする
STEP.6
「上記の注文商品のキャンセルを確定する」をクリックする
STEP.7
完了

このような流れでキャンセルをすることができるんです。

ちなみに、キャンセル完了時には楽天市場に登録しているメールアドレス宛にキャンセル通知が届きます。

きちんとキャンセル処理が行われるまでは、削除せずに保存しておくようにしてください。

後になってから、キャンセル処理をした、していないなどのトラブルが起こった際の証拠になります。

ちなみに、楽天市場で上記の手順でキャンセルができるのは次の条件に当てはまっていない人のみです。

  • 楽天会員登録を利用していない注文
  • あす楽で注文した
  • 予約購入/定期購入/頒布会の注文
  • 既にショップが受注処理を開始した注文
  • 注文日時より30分以上経過した注文

この条件に当てはまっておらず、自分でキャンセルができない場合は、購入したお店に直接問い合わせをしてください。

ショップへ連絡を取る際には、商品ページ内の「ショップへ相談」から問い合わせることができます。

緊急を要する場合は、商品ページ下部にショップの電話番号が記載されているため、そこをチェックして直接電話で連絡をすればOKです。

商品が届いた後に返品キャンセルをする場合は、最初に購入店舗にキャンセルができるかどうかを確認してください。

キャンセルに伴う発送料などを負担する必要があるかも確認しますが、基本的に返品キャンセルはショップに非が無い場合は元払いになります。

ショップによって返品キャンセルやその後の手続きが異なるため、かならず連絡をしたときに手順などをメモしておくことを忘れないようにしてくださいね。

まとめ

このページではクレジットカードで購入した商品・サービスを返品・キャンセルする方法について解説しました。いかがでしたか?

覚えておいて欲しいことは次の通りです。

この章のポイント
  • クレジットカード払いでも商品・サービスの返品・キャンセルはできる
  • ただし、購入した商品によっては返品・キャンセルができないものも
  • お店によって返品を受け付けるためのルールも異なるので要注意
  • 返品・キャンセルをする前には、必ずお店に確認の連絡を入れること
  • 返品のための送料を誰が負担するかもお店によって異なる
  • 返金がある場合は、翌月以降のカード支払額から返金額が差し引かれる
  • 商品やサービスの購入で貯まったポイントは、返品をすると取り消される

これらのポイントを知っておけば安心ですね。

大事なのは、返品・キャンセルをしたいのであれば、まずはお店に連絡をすること!

これはクレジットカード払いであろうと、現金払いであろうと基本的には同じ。

いきなりクレームを言うようにお店に連絡をしても、ややこしくなるだけですので、きちんと流れに沿って返品・キャンセルの手続きを進めていくようにしてくださいね♪

伊藤さん

みきちゃん、電子レンジを買ったビッグカメラまでは近いの?
電車で3駅です。

みき

伊藤さん

え!?電子レンジを担いで電車に乗るの!?
はい!こう見えて力持ちなんですよ♡

みき

伊藤さん

いやいやいやいや・・・(苦笑)

運んでる最中に壊したら返品できなくなるよ?

え!そうなんですか!?

みき

伊藤さん

ハァ・・・しょうがない、ボクの車で送っていくよ。。。
さすが伊藤さん♪ついでに買いたいものもあったんですよ〜フフフフ〜

みき

伊藤さん

(最近、みきちゃんに言いように使われているな・・・)