みき
伊藤さん
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「留学生でも作れるクレジットカードはあるの?」
「留学生が日本のクレジットカードの審査に落ちる理由が知りたい」
こんにちは!ファイナンシャルプランナーの伊藤です。
最近、日本に住んでいる外国人が286万人を突破したとニュースになっていました。
昔と比べて、街中でもかなり多くの外国人の方を見るようになりましたし、コンビニやレストランなどで外国人スタッフが接客しているのも当たり前ですよね?
実は、コンビニなどで働いている外国人の多くが留学生だと言われています。
生活のためや、実家に送金するために働いているそうです。
では、こうした留学生の方でも学生向けクレジットカードは手に入れられるのか?
このページでは留学生が学生向けクレジットカードを手に入れるための条件と、注意点について解説をします。
留学生の方や、友達の留学生のために情報を知っておきたい方は、ぜひ参考にしてくださいね!
留学生でも学生向けクレジットカードを作れる?
まず、結論をお伝えすると、留学生でも学生向けクレジットカードは作れます。
ただし!日本で学生向けクレジットカードを作るためには、ある条件をクリアする必要があるんです。
具体的には次の2つです。
- 在留資格が「留学」のためであること
- 残りの在留期間が1年以上あること
この2つの条件を満たしていない限り、学生向けクレジットカードは発行してもらえません。
逆に言えば、この2つの条件さえ満たしていれば、学生向けクレジットカードを手に入れられる可能性があるということ。
では、それぞれの条件と、どうして留学生が学生向けクレジットカードを発行しにくいのかを詳しく解説していきますね。
在留資格が「留学」のためであること
留学生が学生向けクレジットカードを作るためには、在留資格が「留学」であることが条件です。
実際に「入管法」では27種類の在留資格があります(詳しくはこちら)。
留学生の場合は、「留学」の在留資格が与えられており、最長で4年間の在留期間(日本に滞在できる期間)が認められているんです。
学生向けクレジットカードを手に入れるためには、まずはこの資格を持っている必要があることを知っておいてくださいね。
残りの在留期間が1年以上あること
次に大事なポイントになるのが、残りの在留期間が1年以上あることです。
先ほどもお伝えしたように、在留資格ごとに在留期間が決められているわけですが、残りの在留期間が短いとカード会社はカードの発行をしてくれません。
というのも、残りの在留期間が短いと、カード払いの返済を残したまま、母国に帰ってしまう可能性があり、カード会社が損をする可能性が高いからです。
例えば、残りの在留期間が3ヶ月しかないのにも関わらず、カードを発行して、その留学生が30万円分の支払いをリボ払いや、分割払いにしていると、返済の途中で帰国することになり、回収できなくなった、、、という可能性は十分ありえます。
こうした理由から、残りの在留期間が最低でも1年以上なければ、学生向けクレジットカードの審査に通ることはできないということを覚えておいてくださいね。
ちなみに、留学生が大学院に進む予定の場合は、先にビザの更新をして、在留期間を延長させてから、学生向けクレジットカードを申し込むようにすればOKですよ!
外国人留学生が学生向けクレジットカードを発行しにくい2つの理由
留学生であっても、基本的には在留資格と在留期間の条件を満たしていれば、学生向けクレジットカードを手に入れることはできますが、なかなか審査に通りにくいと言われています。
それは次の2つの理由があるからです。
- 返済の延滞などが起こりやすい
- 犯罪に利用された事例が多く審査が厳しい
まず、「返済の延滞が起こりやすい」というのは、留学生のアルバイト事情が関係しています。
実は、留学ビザは就労ビザではないため、日本人の学生のようにガッツリとアルバイトができないんです。
というのも、留学生がアルバイトをするには「資格外活動許可」が必要となります。
この「資格外活動許可」があれば、風営法で管理されている仕事以外(パチンコホールでの接客やキャバクラ、性風俗店などでの仕事)で働くことができます。
ただし!資格外活動許可では1週間で28時間までの労働しか認められていません(日本人は労働法で1週間40時間まで。留学生よりも長い!)。
そのため、1週間で28時間ガッツリ働いた場合でも、関東の学生平均時給が993円ですから、1週間で27,804円、1ヶ月で11万円ほどの収入しか得られないんです。。。
当然、留学生たちは勉強をするために日本に来ているので、1週間で28時間働くことも大変ですし、さらにアルバイト代から家賃・生活費・交通費などの支払いをすることも考えると、どうしてもカード払いの返済が追いつかない可能性が高い・・・。
このようなことをカード会社は考えて、留学生が申し込んできても審査に落とすことがあるんです。
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- 留学生が学生向けクレジットカードを作るためには、「留学」の在留資格と、残りの在留期間が1年以上あることが条件
- 返済遅延や、犯罪に利用される可能性があるため、留学生が学生向けクレジットカードの審査に通るのは、かなり厳しい・・・
留学生が学生向けクレジットカードを作るために必要なものは?
「留学生が学生向けクレジットカードを作るために、何を準備しておけば良いの?」
「カード発行に必要なもので、何か気をつけるものはある?」
では、留学生が学生向けクレジットカードを作るときには、何が必要となるのか?
具体的には以下のものが必要となります。
- 住所
- 携帯電話or固定電話
- 在留カード
- 日本の銀行口座
- 印鑑(銀行口座の開設時に使ったもの)
日本人の学生がカードを発行するときと異なるのが、「在留カード」の提出です。
参考サイト「出入国在留管理庁「在留カードとは?」
パスポートや学生証だけでは、在留資格や在留期間がわからないため、必ず「在留カード」が必要となることを覚えておいてくださいね!
学生向けクレジットカードよりも銀行口座の開設が最初の難関
実は、学生向けクレジットカードを発行するよりも大変なのが、日本の銀行口座の開設なんです。
大前提として、学生向けクレジットカードを発行するための銀行口座を開設するためには、最低6ヶ月以上は日本に滞在している必要があります。
この時点で、観光ビザや短期滞在(90日)以内の方は口座開設ができないということ。
一応、滞在期間が6ヶ月未満でも口座開設はできますが、送金や引き落としができない口座になっているため、学生向けクレジットカードを作るときには認めてもらえないんです(あくまでも給料や海外からの送金を受け取るためだけの口座ということ)。
これだけで既にハードルが高いですね・・・
次に、留学生が銀行口座を開設するためには、次の書類が必要となります。
- 在留カード
- 印鑑
- (本人に連絡が取れる)携帯電話or固定電話
このときにポイントとなるのが「印鑑」です。
外国には印鑑という概念がなく、サインが主流となっていますが、日本の銀行ではサインによる銀行口座の開設はできません。
そのため、銀行口座を開設するためには、自分の印鑑を作る必要があります。
ちなみに、印鑑を作る場合は、名前をあえて漢字表記にするなどの方法もありますが、カタカナでもアルファベットでも、その人と分かるもの、複製ができないものを選べばOKです(ネットで簡単に作ることができますよ)。
ということで、学生向けクレジットカードに申し込むまでの流れを簡単にまとめると、、、
このような流れで、ようやく学生向けクレジットカードの申し込みをすることができます・・・かなり大変(涙)
正直、留学生が学生向けクレジットカードを手に入れるまでには、かなりの時間と手間がかかってしまいます。。。
ですので、条件が整ったら、出来るだけ早く銀行口座を開設して、学生向けクレジットカードの申し込みができるようにしてくださいね。
外国の銀行口座では学生向けクレジットカードの申し込みはできない
「自分の国(海外)の銀行口座なら持っているから、それで学生向けクレジットカードは作れないの?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。
ただ、残念なことに、日本国内で発行するクレジットカードの引き落とし銀行口座は、日本の銀行口座でなければいけません。
実際に、JCBカードに問い合わせをしたところ、次のような回答をもらいました。
このように学生向けクレジットカードを発行するには、日本国内の銀行口座が必要となることも知っておいてくださいね。
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- 学生向けクレジットカードを作るためには在留カードや日本の銀行口座が必要
- さらに銀行口座を作るためには、在留カードと印鑑が必要
- 日本ではサインによる銀行口座の開設ができない
留学生が学生向けクレジットカードを発行するときの5つの注意点
留学生が学生向けクレジットカードを発行するときの注意点もお伝えしますね。
留学生が学生向けクレジットカードを発行する際、次の5つの注意点に気をつけなければいけません。
- 日本語の読み書き能力が求められる
- 名前はパスポートの名前を書く
- 複数のカードに同時に申込みをしない
- キャッシングサービスを付けると審査に落ちやすくなる
それぞれを詳しく解説していきますね。
日本語の読み書き能力が求められる
まず、銀行口座の開設や学生向けクレジットカードに申し込むときには、すべて日本語で説明されています。
そのため、ある程度の日本語の読み書き能力が求められます。
銀行口座は窓口に行けば、店員さんがサポートはしてくれますが、学生向けクレジットカードの場合は、主にインターネットから申し込むことになるので、日本語の読み書き能力がないと、かなり大変・・・
当然、申し込みを他の人(ホームステイ先の日本人など)が代筆することはできませんので、ある程度は、日本語を理解できるようになってから、申し込みをした方が良いですね。
名前はパスポートの名前を書く
留学生の中には、正式な名前がかなり長い人もいます。
銀行口座の開設や、学生向けクレジットカードの申込みでは、パスポートや在留カードに表示されている名前をそのまま記入してください。
省略するために、通称を名乗っている人もいますが、それだけではダメ!
というのも、在留カードに書かれている名前と、申し込み時に書く名前が違った場合、本人であることが確認できないため、審査に落とされてしまうことがあるんです。
名前が長く、少々手間はかかってしまいますが、フルネームで書くようにしてくださいね。
複数のカードに同時に申込みをしない
学生向けクレジットカードを申し込むときは、同じタイミングで複数枚のカードに申込みをしないでください。
というのも、同じタイミングで複数枚のカードに申し込みをすると、カード会社は「複数枚のカードに申し込む→どうしてもカードが欲しい→相当お金に困っているかもしれない→返済してもらえない可能性がある」と判断してしまうからです。
これは留学生だけでなく、日本人の学生でも気をつけなければいけないこと!
ちなみに、いつのタイミングで、どの学生向けクレジットカードに申し込みをしたかは、個人信用情報を調べてば、一発でわかってしまいます。これは留学生でも同じです。
日本人であれば、2〜3枚までは同じタイミングで申し込んでも審査に通過することはありますが、ただでさえ審査が厳しい留学生の場合は、2枚以上の申し込みをすると、審査に落ちる可能性がグッと高まります。
ですので、学生向けクレジットカードに申し込みをするときには、1枚申し込みをして、審査結果がわかってから、次のカードに申し込むようにしてくださいね。
キャッシングサービスを付けると審査に落ちやすくなる
学生向けクレジットカードにはキャッシングサービスを付けることができます。
ただし、キャッシングサービスを付けると、審査に落ちやすくなってしまうので要注意!
キャッシングサービスを付けると審査に落ちやすくなるのは、日本人の学生でも同じ。
というのも、キャッシングサービスというのは、現金を借りることができるサービスのため、収入の少ない学生は審査に通りにくいんです。
さらにキャッシングサービスを使った場合、借りたお金の返済方法はリボ払いになっています。
リボ払いというのは、返済期間が長くなりやすい返済方法のため、在留期間(滞在期間)が決まっている留学生の場合だと、返済前に帰国してしまう可能性が高い・・・
そうなると、カード会社が借金を回収することはかなり難しくなり、損をすることになるため、キャッシングサービスを希望する留学生は、カードの審査に落とす傾向にあるんです。
全てのカードがキャッシングNGというわけではありませんが、はじめて学生向けクレジットカードを作るときには、キャッシングサービスの付けずに申し込むことをオススメしますよ!
留学生が学生向けクレジットカードに申し込みをするときには、以上の4つのことに気をつけてください。
ちなみに、学生向けクレジットカードの審査については以下のページで詳しく解説していますよ。

- 学生向けクレジットカードを発行するときには、最低限の日本語の読み書きが必要
- 名前はパスポートや在留カードに書かれている名前で申し込むこと
- 日本人でも学生向けクレジットカードの審査に落ちやすい行為は、留学生でも同じ
外国人留学生にオススメの学生向けクレジットカードはコレ!
ここまでは、留学生が学生向けクレジットカードを作るときに必要な書類や注意点についてお伝えしました。
最後に、留学生にオススメの学生向けクレジットカードを紹介します(^ ^)
外国人留学生にオススメの学生向けクレジットカードは、丸井グループと外国人専門生活総合支援企業「グローバルトラストネットワークス(GTN)」が協業で発行した「GTNエポスカード」です。
ここでは、GTNエポスカードと、GTN、グローバルトラストネットワークスについて解説していきます。
GTNエポスカード
大手在留外国人生活支援機構とエポスカードがタッグを組んだグローバル学生向けクレジットカードのパイオニア!
発行会社 |
---|
株式会社エポスカード |
国際ブランド |
![]() |
審査条件 |
GNTのサービスをご利用の方 |
年会費(初年度) |
無料 |
年会費(2年目以降) |
無料 |
利用可能枠 |
10万円 |
発行期間 |
店頭:約30分 ネット申込:10日程度 |
ポイント還元率 |
0.5%〜15.0% |
電子マネー |
Apple Pay |
海外旅行傷害保険 |
最高500万円 |
グローバルトラストネットワーク(以下GTN)で保管している在留外国人の身元データシステムと、企業系クレジットカード大手のエポスカードが協業して誕生したのが「GTNエポスカード」です。
まずは、このカードについて解説する前に、GTNのことを紹介します。
留学生をはじめとする在留外国人は、言葉など様々な問題が障壁となって、クレジットカードや携帯電話などの、日本人にとって当たりまえのサービスを利用できませんでした。
GTNはこのような様々な問題を代行することで、在留外国人の生活支援を行なっています。
そして、GTNとエポスカードが、留学生などの在留外国人のために作った国内初の外国人専用クレジットカードが「GTNエポスカード」です。
GTNエポスカードの基本的なスペックは、エポスカードを同じ!
年会費無料ながら、日本全国にあるマルイや、白木屋などの居酒屋、カラオケ店など、学生がよく使う場所において、割引サービスが使えるお得な1枚となっています。
もちろん、カードの審査も留学生などの在留外国人の方が申し込んでくることを前提に作られているため、他の学生向けクレジットカードよりは通りやすいといます。
ただし、GTNエポスカードの審査に通るためには、GTNの各サービス(家賃保証、携帯電話サービスなど)のうち、どれか1つを使っていることが条件となります(←ここのハードルだけが高いのが難点)。
ですので、GTNのサービスを使っているという方であれば、まずはGTNエポスカードに申し込むことをオススメしますよ!
- 保証人などは、GTNが代行してくれるため留学生が申し込みやすい
- 言語の問題などもサポートしてくれるため、安心して申し込める
- 一般のエポスカードとほぼ同じ機能、特典・割引サービスが使える
まとめ
このページでは、留学生の学生向けクレジットカード発行について解説しました。いかがでしたか?
ここでお伝えした内容とまとめると、、、
- 留学生でも学生向けクレジットカードは作れる
- ただし、在留資格と在留期間が関係してくる
- 留学生が学生向けクレジットカードの審査に通るのは簡単ではない
- カードに申し込みをするときには、在留カードが必要
- カード申し込みをする前には、必ず日本の銀行口座の開設を
- 外国人向けの「GTNエポスカード」が一番手に入りやすい
- GTNのサービスを使ってない方は、まずは「エポスカード」に申し込みを
このようなことをお伝えしました。
年々日本で勉強をしたいという留学生が増えています。アジア系だけではなく、欧米からも留学生がどんどん来ていますよね。
また、法律自体も大きく変わり、これまで入国管理「局」として、外国人の出入国を管理していたところが、出入国管理「庁」に格上げになりました。日本としても、今後より多くの外国人の方を受け入れる体制を整えています。
このようなことから、留学生でも徐々に学生向けクレジットカードは手に入りやすくなっていくと思われます。
ただ、現時点では、在留資格や期間などの規定があったり、日本国内の銀行口座がなければカード発行ができなかったりと、まだまだ日本の学生向けクレジットカードを手に入れるのは、ハードルは高いです・・・
とはいえ、100%不可能というわけではないので、日本の学生向けクレジットカードを手に入れたいのであれば、GTNエポスカードやエポスカードなどに申し込みをしてみることをオススメしますよ!
みき
伊藤さん
結局原因はハンコだったの?
みき
伊藤さん
あ!バイトの時間だ!伊藤さん、今日はこれで失礼しますね!
みき
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