「今月お金がピンチだし、リボ払いを使おうかな」
「友達からリボ払いが良いと聞いたんだけど・・・」
このように考えている方、ちょっと待ってください!
リボ払いはキミたちが考えているよりも、ずっと怖いものなんです。
最近では、クレジットカードの「リボ払い」を紹介するテレビCMなどをよく目にするようになりました。
リボ払いは毎月の支払額が一定なので、負担が少なく、お金の管理もしやすいというポジティブなイメージがあるかもしれませんが・・・。
実はリボ払いには大きな落とし穴があるんです。
そして、お金に詳しい(=マネーリテラシーが高い)方は、リボ払いを使うようなことは決してありません。
また当サイトが行なった社会人100名の方へのアンケートのなかでも、学生さんへのアドバイスとして最も多かったのが「リボ払いは使うべきではない」ということ。
アンケートの回答であった声の一部を紹介すると以下のようなものがありました。
女性/29歳(神奈川県・会社員)
女性/29歳(埼玉県・自営業)
男性/30歳(静岡県・自営業)
女性/24歳(北海道・フリーター)
男性/29歳(埼玉県・会社員)
社会人100名の方へのお金についてのアンケート調査はこちら>>>
このようにリボ払いで後悔をしている方がたくさんいました。
では、どうして便利そうなリボ払いを使うべきではないのか?
このページでは「リボ払いの仕組み」と「お金に詳しい方がリボ払いを使わない理由」を詳しく解説します。
社会人になってからも役立つ知識ですので、ぜひチェックしてくださいね♪
「学生とお金.com」の理念
当サイトは「生きていくために必要な『お金の知識』を学校で教えてもらえないのは、社会的なバグだ!」という考えのもの、学生さんにお金について役立つ情報を紹介するサイトです。
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得た知識・情報を自らも実践をしながら、日々学んでいる4人のメンバー。 - アンケートに協力してくれた社会人100名
サイト制作にあたり協力してくれた100名の社会人
リボ払いの仕組みをわかりやすく解説
まずはリボ払いがどのような仕組みになっているのかを解説します。
リボ払いとは、カード利用額に関わらず毎月決まった金額(設定額+手数料)を支払う方法のこと(正式名称を「リボルビング払い」と言います)。
例えば、毎月のリボ払いの返済額を10,000円に設定した場合、前月のカード利用額が30,000円でも50,000円でも、翌月の返済額は10,000円になるわけです。
そして、残りの金額は翌月以降で支払うことになります。
@画像制作をお願いします(https://www.jcb.co.jp/service/payment/revolving/plan/index.html)
このようにリボ払いを利用することで、毎月バラバラのカード支払額(返済額)を一定にすることができるんです。
「クレジットカードって、毎月いくら返済すれば良いかわからなくなる・・・」という学生さんにとっては、お金の管理がしやすい支払い方法と言えます。
リボ払いには3つの種類がある
リボ払いは毎月の返済額が一定になる支払い方法です。
ただ、このリボ払いには大きくわけて次の3つの種類があることを知っておく必要があります。
- 残高スライド方式
- 元利定額リボルビング方式
- 元金定額リボルビング方式
少し難しい言葉が出てきましたが、1つずつをわかりやすく解説しますね。
残高スライト方式
残高スライド方式(正式名称「元利定額残高スライトリボルビング方式」)では、カードの利用残高に応じて、毎月の最低返済額(手数料含む)が決まります。
例えば、学生さんからも人気がある楽天カードの「残高スライド方式(ショッピングリボお支払いコース)」では、最低返済額が次のようになっています。
利用残高 | 最低返済額 |
---|---|
1円〜20万円まで | 3,000円 |
20万円〜25万円まで | 4,000円 |
25万円〜30万円まで | 5,000円 |
30万円〜35万円まで | 6,000円 |
35万円〜40万円まで | 7,000円 |
40万円〜45万円まで | 8,000円 |
45万円〜50万円まで | 9,000円 |
50万円〜55万円まで | 10,000円 |
このように楽天カードのリボ払いでは、20万円までは3,000円、それ以降は利用残高が5万円増すごとに1,000円ずつ最低返済額が増えていくんです。
そして、残高スライド方式では、カード利用残高が増えると毎月の最低返済額は増え、利用残高が減ると最低返済額も少なくなる特徴があるんです。
参考として、先ほど紹介した楽天カードで30万円のお買い物をして、リボ払い(残高スライド方式)で最低返済額を支払い続けたときのイメージは以下の通り。
@画像作成
このように利用残高に応じて、毎月の返済額が微妙に変わっていくことを知っておいてください。
なお、最低返済額以上であれば、毎月の返済額は自由に決められます。返済額を高めに設定しておけば、利用残高の増減による影響は受けませんよ。
元利定額リボルビング方式
次に紹介するのが「元利定額リボルビング方式」です。
この方式では、利用残高に関係なく、カード利用者が指定した金額(手数料含む)を返済し続けることになります(最低返済額は決められています)。
例えば、毎月の返済額を10,000円に設定した場合、利用残高が10万円でも15万円でも、ずっと返済額10,000円のまま。
具体的には以下の図を見てください。
@画像作成(https://ginkou.jp/zandaka-riborubingu/)
このように返済をしていくことになります。
ただ、利用残高が増えても、返済額が変わりませんが、その分だけ返済期間が延びて、手数料も発生し続けるので気をつけてください。
元金定額リボルビング方式
最後に「元金定額リボルビング方式」について。
先ほど紹介した「元利定額リボルビング方式」と、基本的な仕組みは同じですが、この方式は手数料が返済額のなかに含まれていません。
そのため、毎月の返済額は「指定した返済額+手数料」となります。
具体的には以下の図を見てください。
@画像作成(http://cardcashing.jp/column/410/)
このように手数料がいくらになるかで、毎月の返済額は微妙に変わります。
手数料分をプラスして支払うので、毎月の返済負担は増えますが、確実に利用残高を減らせるので、元利定額リボルビング方式よりも早く完済できるのが特徴ですよ。
最後に3つの返済方式の特徴を表にしてまとめました。
残高スライド | 元利定額 | 元金定額 | |
---|---|---|---|
返済額の変動 | あり | なし | あり |
金利手数料 | 含まれている | 含まれている | 含まれていない |
このように「リボ払い」と言っても3つの種類があることを知っておいてください。
ちなみに「元利定額リボルビング方式」と「元金定額リボルビング方式」については、どちらも「定額方式」として紹介していることがあります。
ただ、元利定額なのか元金定額かによって、手数料の支払い方法が異なるので気を付けてくださいね。
リボ払いをする3つの使い方
次にリボ払いの使い方について解説します。
カードで決済をするときにリボ払いをする方法は次の3通り。
- ショッピングの際に選ぶ
お買い物でカード決済をするときに「リボ払いで」と店員さんに伝えることで使えます。ただし、お店によってはリボ払いができないところもあるので要注意! - 自動的にリボ払いになるように設定する
カードに申し込むときや申し込み後などに、カード決済をすると自動的にリボ払いとなるように設定ができます。 - 一括払いから変更する
一括払いで支払ったものであっても、カード支払額が確定する前にカード会社に連絡することでリボ払いに変更することができます。
このように基本的には自分でリボ払いにするかを決めることができます。
ただし!クレジットカードのなかには、最初から自動的にリボ払いになるように設定されるものがあることも知っておいてください(通称「リボ専カード」と言います)。
代表的な「リボ専カード」が以下のものです。
- ACマスターカード
- JCB CARD R
- 三井住友カード RevoStyle(リボスタイル)
- セディナカードJiyu!da!
- DCカード Jizile(ジザイル)
- P-one FLEXY
- 「ビュー・スイカ」リボカード
これらのクレジットカードは基本的には支払い方法がリボ払いになるので、カードを手に入れるときには気をつけてくださいね。
リボ払いのメリット
仕組みがわかったところで、次はリボ払いのメリットを解説します。
大きくは次の2つです。
- 大きなお買い物がしやすい
- 毎月の支払いが一定額なのでお金の管理がしやすい
それぞれを簡単に解説します。
大きなお買い物がしやすい
まずリボ払いをすることで、学生さんでも大きなお買い物がしやすくなります。
@画像作成
これは先ほどもお伝えしたように、リボ払いが毎月決まった金額だけを支払う仕組みになっているからです。
例えば、卒業旅行でハワイに行くために10万円かかるとしても、毎月のリボ払いの支払額を2万円に設定しておけば、翌月の支払いは2万円で済みます(一括払いなら翌月は10万円を支払うことになる)。
そのため、キミたちの貯金から一気にお金が引き落とされず、生活に大ダメージを受けることがないので、気持ち的にも大きなお買い物がしやすいんです。
毎月の支払いが一定額なのでお金の管理がしやすい
次に毎月の支払額が一定額なのでお金の管理がしやすくなることもメリットです。
@画像作成
基本的にクレジットカードで一括払いをすると、翌月(or翌々月)にまとめて支払うことになりますが、請求額はその月にいくら使ったかによって異なります。
そのため、「あれっ?今月のカード支払額っていくらだっけ?」「げっ!?今月60,000円もお金が引き落とされるの(涙)」と、お金の管理が難しい・・・。
一方でリボ払いの場合は、毎月の支払額を10,000円と設定していると、翌月も翌々月も支払額は10,000円ずつ支払っていくことになります。
参考として以下の表を見てください。
カード利用月 | 利用合計額 | 一括払いで支払い | リボ払いで支払い |
---|---|---|---|
1月 | 50,000円 | − | − |
2月 | 40,000円 | 50,000円 | 10,000円 |
3月 | 30,000円 | 40,000円 | 10,000円 |
4月 | ・・・ | 30,000円 | 10,000円 |
このようにリボ払いであれば、毎月の支払額が一定なので「今月の支払額っていくらなの?」と悩むこともなく、お金の管理がしやすくなります。
翌月の支払額がわかっていれば、その金額だけ銀行口座に入れておけば良いですからね。
以上がリボ払いのメリットです。
ここまでで解説したことだけ見れば、かなり便利な支払い方法と言えます。
が・・・騙されてはいけません。
実はリボ払いには大きな落とし穴があるんです・・・。
騙されてはいけない!リボ払いのデメリット
では、ここからはリボ払いのデメリットを解説していきます。
具体的には次の3つです。
- お金を使いすぎてしまう
- 金利手数料によって損をする
- 返済期間が長期化するおそれがある
それぞれのデメリットについて詳しく解説をしていきますね。
お金を使いすぎてしまう
先ほどメリットでお伝えしましたが、リボ払いは毎月の支払額が一定のため、一気にお金が引き落とされることなく、大きなお買い物がしやすくなります。
ただ、一気にお金が減らないことで「自分には使えるお金がたくさんある」と勘違いしてしまい、お金を使いすぎてしまうおそれがあるんです。
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例えば、銀行口座に10万円入っていたとして、卒業旅行でハワイに行くのに10万円かかるのでリボ払いで毎月2万円ずつ支払っていくことにします。
そうすると翌月の支払額は2万円ですので、銀行口座には8万円が残るわけですが、、、本当だと、この8万円は残りの金額を支払うために、ある程度は残しておくべきですよね?
しかし、なかには「まだ8万円も残っているし、リボ払いで毎月の支払額は2万円だから、もうちょっとお買い物をしちゃおう♪」と考えてしまう人がいるんです。
結果、毎月の支払額が一定で、お金が減りにくいことに勘違いをして、気がつけば利用限度額いっぱいまでカードを使ってしまうことも・・・。
このようにリボ払いをすることで、本来、自分が使えるお金がどれくらいあるのかが分からなくなり、お金を使いすぎてしまうおそれがあることを知っておいてください。
金利手数料によって損をする
次にリボ払いでは「金利手数料」が発生することも大きなデメリットと言えます。
@画像作成
さらに言えば、この金利手数料によって、キミたちは何万円も損をする可能性も・・・それだけリボ払いの金利手数料には気をつける必要があるんです。
そもそもクレジットカードで支払いをするときに全ての支払い方法で金利手数料がかかるわけではありません。具体的には以下の表を見てください。
支払い方法 | 金利手数料 |
---|---|
一括払い | なし |
2回払い | なし |
分割払い(3回以上) | あり |
リボ払い | あり |
ボーナス払い | なし |
このように金利手数料はリボ払いと3回以上の分割払いをしたときにだけ発生します。
では、リボ払いの金利手数料はいくらかかるのか?
具体的な計算式は以下の通りです。
このような計算式で金利手数料をいくらになるかが決まります。
例えば、リボ払いの金利が15.0%のクレジットカードで、卒業旅行でハワイへ行くためにかかる10万円を支払ったとすると、、、
100,000円×15.0%×30日÷365日=1,233円
となるので金利手数料として1,233円を支払うことになるんです。
しかも!この金利手数料を支払うのは一度きりの話ではありません。
借金(利用残高)が残っている限り、ずっと支払い続けることになるんです・・・。
当然、本来かかったお金に金利手数料をプラスして支払うことになるので、一括払いや2回払いをして購入するときよりも何千〜何万円も損をすることになります。
また、先ほどサラッとお伝えしましたが、リボ払いの金利が15.0%近くかかることも、決して見逃すことができません。
金利15.0%というのは、はっきり言って信じられない高い!
例えば、キミたちがお金を預けている銀行の金利がいくらかわかりますか?
メガバンクと言われる銀行で貯金をしたときの金利は0.01%。
銀行に100万円を貯金していても、1年間で100円しか増えないということです。
一方でリボ払いの金利は15.0%。
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つまり、キミたちがいくら「お金を貯めたい」「お金持ちになりたい」と考えていても、リボ払いの金利手数料が発生するだけで、簡単に数年分の利息が消えてしまうんです・・・。
このような理由から、お金について詳しい(=マネーリテラシーが高い)方、いわゆるお金持ちと言われる方は、金利手数料が発生するリボ払いでお買い物をしません。
これはお金を貯めたり、増やしたりするときには常識レベルの“やってはいけないこと”であることを知っておいてくださいね。
返済期間が長期化するおそれがある
最後に、リボ払いは返済期間が長くなる可能性があります。
@画像
というのも、先ほどもお伝えしたように、リボ払いをすると「金利手数料」が発生するんですが、、、この手数料の支払い方法には、2つのタイプがあるんです。
具体的には次の2つ。
- 毎月の返済額にプラスされる
- 毎月の返済額に含まれている
このうち「毎月の返済額に含まれている」というタイプのカードを使ってしまうと危ないです(涙)
「ん?どういうこと?そんなに大きな問題なの?」と思うかもしれませんが、実はこれはかなり深刻な問題!
なぜなら、このタイプだと利用残高(借金)がなかなか減らないんです。
例えば、金利15.0%のクレジットカードで10万円のお買い物をしたときに金利手数料が1,233円だった場合、毎月の返済額が2万円だったとすると、
@画像
- 返済額:20,000円
- 金利手数料:1,233円
- 利用残高に充てられる金額:18,767円
- 返済後の利用残高:81,233円
となり、その翌月は81,233円(利用残高)に対して金利手数料がかかります。
本来だと10万円を使ったときに、毎月2万円ずつ支払ったのであれば、5ヶ月で終わるはずなので、リボ払いには金利手数料によって6ヶ月もかかってしまうわけです。。。
このようにリボ払いは気づかないうちに返済期間が長くなってしまうことにも気をつけなければいけません。
以上のようなデメリットがあるため、リボ払いは使うべきではないんです。
・・・しかも、リボ払いの怖さはこれだけではありません。
実際にリボ払いを使っていくと、さらにその怖さがわかるはず。。。ということで、次の章では具体的にリボ払いを利用したときに、どれくらい損をするのかを解説しますね。
注意!リボ払いをし続けると借金地獄から抜け出せない・・・
先ほどもお伝えしたように、リボ払いはお金を使いすぎやすいだけでなく、金利手数料が発生して、返済期間が長くなりやすいデメリットがあります。
そのため、10万円で2万円ずつ支払ったとしても、金利手数料が発生するので、返済期間は5ヶ月ではなく、6ヶ月かかってしまうんですが・・・。
これは「返済期間中に追加でリボ払いをしなかったときは。。。」の話。
リボ払いを使い続けることで、キミたちは借金地獄から抜け出せなくなるおそれがあることを知っておいてください。
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というのも、一度クレジットカードでお買い物をしたら、返済が終わるまでカード払いはしないということはありませんよね?
毎日生活していくなかでは、さらにカードでお買い物をすることになるはず。
そうするとリボ払いは毎月の返済額が変わらないため、どんどん利用残高・・・つまり、借金が膨らんでしまうんです(涙)
例えば、金利15.0%のクレジットカードで10万円を使い、毎月2万円ずつリボ払いで返済をして、さらに毎月3万円ずつカード払いをしたとすると次の表のようになります。
このように返済期間中に追加でクレジットカードを使うと、毎月の返済額は変わらないので、利用残高はどんどん増えていくことになります・・・。
これが「リボ払いをすると借金地獄から抜け出せない」という理由なんです。
しかも、リボ払いをすると借金地獄から抜け出せなくなる危険があることをクレジットカード会社はホームページなどできちんと伝えていません。
カード会社は「毎月の支払額が一定だから、お金の管理がしやすい」「返済の負担を抑えられるので、もしものときに便利」など、ポジティブな面ばかりアピールしているんです。
でも、それは当然のこと。
カード会社としては、リボ払いによって返済期間が長くなれば長くなるほど、金利手数料を抑えられますからね。。。
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このようにリボ払いをすることによって、キミたちはずっと返済していくおそれがあることを知っておいてくださいね。
分割払いとは何が違うの?
「1つ疑問なんだけど、分割払いとリボ払いって何が違うの?」
「どちらの支払い方法を選ぶべきなの?」
クレジットカードにはリボ払い以外にも「一括払い」「2回払い」「分割払い(3回以上)」「ボーナス払い」などの支払い方法があります。
ここでよく疑問をとして出るのが「リボ払いと分割払い(3回以上)は同じではないのか?」ということ。
結論、、、この2つの支払い方法は、似ているようで、実は全然違うんです。
分割払いというのは、カード利用時に支払い回数を指定することで、月々の返済額が決まる支払い方法のこと。
例えば、10万円のハワイ旅行を10回の分割払いにしたときには「毎月1万円+金利手数料」を10回に分けて支払うことになります。
と、、、ここまでは分割払いもリボ払いと同じように「決まった金額+金利手数料」を複数回に分けて返済していくので、同じように見えるかもしれません。
ただし、分割払いは追加でお買い物をすると、毎月の返済額が増えるようになっています!
一方、リボ払いはプラスしてお買い物をしても、毎月の返済額は変わりません。
先ほどの例で言うと、ハワイ旅行で10万円にプラスして、就活用のスーツ5万円を10回払いで購入した場合、毎月1万5千円+手数料を支払っていくことになります。
これに対して、リボ払いはハワイ旅行で10万円を支払ったときでも、プラスして5万円の就活用スーツを買ったときでも、基本的には毎月の返済額は同じ。。。
具体的には以下のようなイメージです。
※リボ払いの毎月の返済額を10,000円に設定。表には手数料は含まれていません。
このように分割払いとリボ払いとでは、毎月の返済額の決まり方が大きく異なるんです。
当然、毎月の返済額が一定であるリボ払いよりも、カード払いをした分だけ返済額が増えていく分割払いの方が、毎月の負担は大きくなります。
ただし、分割払いはリボ払いのようにどんどん利用残高(借金)が貯まっていきません。
そのため、分割払いの方が借金地獄に陥りにくく、安心・安全にカードを利用できることを知っておいてくださいね(もちろん、必要以上にカード払いをしすぎてはいけませんが)。
リボ払いの借金残高を完済するのも大変
ここまでリボ払いの仕組みと、メリット・デメリットを解説してきました。
なんとなく理解できましたか?
ここで気になるのが「リボ払いをすると、本当に借金地獄から抜け出せなくなるのか?」「リボ払いで損をしない方法はないのか?」ということ。
実は、リボ払いでも借金地獄に陥らないようにしたり、損をしないようにしたりすることはできます。
具体的には次の2つの方法です。
- 毎月の返済額を高めに設定する
- 繰上・一括返済をする
このような方法がありますが、どちらも学生さんには、あまりオススメできません。。。
それぞれの方法について簡単に解説していきますね。
毎月の返済額を高めに設定する
まずはリボ払いを利用するときでも、毎月の返済額を高めに設定しておけば、金利手数料や返済期間が長くなることを避けられます。
例えば、毎月の返済額を5万円に設定しておけば、カード利用額が5万円以下のときは、1ヶ月で返済できるので、実質一括払いと同じになるんです。
@画像
また、1ヶ月のカード利用額が5万円を超えるときには、その月の返済額を増やすことで、実質一括払いにすることができます。
ただし、毎月の返済額を高く設定したり、カード利用額に応じて返済額を変えたりするのであれば、最初から一括払いや分割払いにした方が賢いです・・・。
そこまでしてリボ払いを使うメリットもありませんからね。
むしろ、お金に困ったときにはリボ払いに逃げるという悪い癖が付くだけですよ。
繰上・一括返済をする
次にリボ払いをしたときでも「繰上返済」「一括返済」をすることで、返済期間を短くして、金利手数料の負担を減らすことができます。
繰上返済とは支払日よりも前に利用残高の一部を返済することで、一括返済というのは残っている利用残高を全て返済すること。
お金に余裕があるときには、繰上返済や一括返済をすることで、利用残高を減らす or なくすことができるので、返済の負担が軽くなるんです。
例えば、金利15.0%のクレジットカードで10万円を支払い、リボ払いで2万円ずつ返済したときの返済イメージは以下の通り。
金利手数料は3,869円になります。
これを4回目のタイミングで一括返済をしたとすると、、、
このときの金利手数料は3,532円になるので337円を抑えることができるんです。
ただ、繰上・一括返済をするには、お金に余裕がなければいけません。
特に収入が少ない学生さんが繰上・一括返済をするのは、かなりハードルが高いのではないでしょうか?
最近は「リボ払いの借金を返済するためにキャッシングを・・・」などの広告をYoutubeなどで見かけますが、当然、返済をするのにキャッシングを利用するのもNG。
単純に借金をして、借金をなくそうとしているだけですからね・・・(苦笑)
どれだけ返済に困っても、これだけはしないように!
以上のようにリボ払いを使ったとしても、借金地獄に陥らない方法はありますが、どちらも学生さんにはハードルが高いです。
一応、リボ払いをしたら、完済するまではカード払いをしないという荒技で切り抜けることもできますが、それではクレジットカードを持っている意味がありませんからね。
以上のことからも、学生さんはリボ払いをするべきではないんですよ!
まとめ〜リボ払いは使うべきではない!〜
このページではリボ払いの仕組みと、利用するべきではない理由を解説しました。
いかがでしたか?
大事なポイントをまとめると、
- リボ払いは毎月の返済額が一定となる支払い方法
- リボ払いには3つの種類がある
- クレジットカードには自動的にリボ払いになるカードがある
- リボ払いを使うことで金利手数料が発生して損をすることに
- 返済額が一定だからこそ、借金地獄に陥ることも。。。
- リボ払いの利用残高(借金)を早めに返済するのも学生さんには大変
このようなことをお伝えしました。
改めてお伝えしますが、どれだけお金に困っていたとしても、クレジットカードのリボ払いは絶対利用するべきではありません。
リボ払いは毎月の返済額が一定になるので、お金のない学生さんでも大きなお買い物がしやすいというメリットがあります。
ただ、リボ払いをすることで金利手数料が発生することで、普通にお買い物をするよりも損をすることになってしまうんです。
また、毎月の返済額が変わらないため、利用残高が減りにくく、いつまで経っても返済が終わらない可能性があります。
当然、その間も金利手数料は発生し続けるので、さらに損をすることに・・・。
万が一、何年もリボ払いの返済をし続けることになったら、信じられない金額をムダに支払うことになってしまいます。
このような理由から、お金について詳しい(マネーリテラシーが高い)方は、リボ払いでお買い物をすることはありません。
ですので、学生のキミたちも「クレジットカードでリボ払いは使わない!」「リボ払いをしなければいけないような生活をしない!」ということを心がけて、学生生活を過ごしてくださいね。